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”時制の一致”再考

2015/05/28

大人の英語学習は、”昔習ったことの思いだし”作業でもあります。英語そのものはかなりご無沙汰なのに、”三人称単数のS”をはじめとする文法用語だけが、なぜか記憶に残っていることも多いです。

今日は”時制の一致”について思い出してみましょう。

結論から言うと、”時制の一致”を意識するのは、以下のような特殊ケースのみと考えればいいです。それ以外は、一つの文に現在・過去・未来が混在してもまったく気にしなくてよいと言えます。

例文1:彼女は昨日、”明日私から太郎に電話する”って言ってたよ。

例文2:彼女は昨日、今日彼女のほうから太郎に電話するって言ってたよ。

この二つの例文は、言わんとしていることは同じなのですが、Aは彼女の発言部分に、”~”という引用符を付いているのに対して、Bではそれが外されている点が違います。引用符は、そのとき発言した内容をそっくりそのまま伝えるときに使います。したがって、例文1を訳すときは、こんな感じで、Aの時制とBの時制を無理に一致させる必要はありません。

A:彼女は昨日言ってた(過去)→Yesterday, she said

B:”明日、私から太郎に電話する”(未来)→ ” I will call Taro tomorrow.”

一方、例文2の場合は、引用符が外れているので、当時の発言をそのまま再現するのではなく、引用内容の一部を以下のように変えなければなりません。

A.彼女は昨日言ってた(過去)→Yesterday, she said

B.今日、彼女のほうから今日、太郎に電話する(過去)→ she would call Taro today.

実際に発言したのは昨日なので、発言の中の”明日tomorrow”は”今日today”に変わります。さらに “will call Taro” も 過去形の “would call Taro”に変えて整合性を図ります。こうした一連の作業を”時制の一致”と呼んでいます。

上のような言い換えは、日本語においてもややこしいので、英語においては特に気を付けましょう、ということなのです。逆に言えば、上のようなケース以外は、こうしたことは気にしなくても全然大丈夫ということです。言いたい日本語の中に”引用文”がない限り、”時制の一致”は気にしなくてもいいということです。つまり、ひとつの文の中に、現在、過去、未来が混在していてもほぼ気にしなくてよいということです。

たとえば、”彼が退職するという噂が本当だと判明した”と言いたいとき、AとBでは、時制が違います。

A:噂が本当だと判明した(過去)The rumor  proved to be true.

B;彼が退職する(未来)he will resign

時制の一致を意識するのは先述のような、文中に引用部分があるような文から引用符を外したときだけです。したがって、今回の場合は、時制の一致のことは気にせずに、A,Bそれぞれの時制のままに英訳していけば問題ありません。AとBをつなげると、以下のような英文になります。

The rumor that he will resign proved to be true.

このように、”ひとつの文の中に、will resign (未来)とproved(過去)が混在してもまったくまったく問題ありません。

もう1セット英訳していみましょう。

A.私は彼女はテニスが好きだと思っている。→I think (現在)she loves tennis.(現在)→今、そうだと、今思っている。という感じ。

B.私は彼女はテニスが好きだと思った。→I thought(過去) she loves tennis.(現在)→そう思ったのは過去だけど、彼女が好きなのは現在過去未来を通して変わらないことであれば、現在形で表現します。

C.私は彼女はテニスが好きだったと思った。→I thought (過去)she loved tennis.(過去)→当時はそうだったと、当時そう思った。という感じ。

D.私は彼女はテニスが好きだったと思う。→I think (現在)she loved tennis.(過去)→当時はそうだったと、今になれば思う。という感じ。

こんなふうに、ひとつの文の中で、さまざまな時制が混在するのは、日本語も英語も同じです。日本語の次元で、それとなく時制がイメージできていれば、あとはそのまま英訳していけば大丈夫です。

たとえば、”彼女はテニスが好きだったと思う”を英語にするときの頭の中はこんな感じです。

”日本語では、今そう思っているのだから、I thinkで行こう。”→”日本語で、過去において好きだったのだから、she liked tenissで行こう。→”、”つなげると、I think she liked tennis.でOK”