英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

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独学でできること・できないこと

2015/03/13

自分自身、”英語学習はひとりでできる”、”英語学習は自学が原則”ということをコンセプトに、研修講師をやってきた。

しかし、自分自身を改めて振り返ってみると、”自学でできること”と、”自学ではできないこと”があることを実感する。自学でできることの前提条件としては、①過去における似た分野での成功体験、②苦手意識の薄さ、③将来の成長や将来享受するメリットが思い描けること、などが考えられる。自分が韓国語や中国語の自学にこだわるのも、すでに英語を自己学習で習得したという実体験があるからなのだと思う。たとえば、国立の理系大学でTOEIC指導した際、彼らが超速で自学方法を習得できた(ように見える?)背景を考えてみる。彼らはすでに理数系科目で自学の成功体験を持っている。この部分に英語学習の方法論を重ねれば、十分に自学の道筋がイメージできるのだと思う。また、いわゆる大学受験勝ち組に属する彼らにとって、将来の自分に対して成長イメージを描くことは難しくないはずだ。

残念ながら多くの企業人にとって、大学受験は遠い過去の話だ。彼らの場合、仕事での成功体験と英語学習を結びつけるのが現実的だ。しかし、仕事での成功体験の多くは、”実践”の積み重ね、日々の試行錯誤がベースとなっていると思われる。毎日机に向かって暗記や反復を行うという要素は仕事にはあまり存在しない。したがって、日々の仕事と英語学習の共通点を見つけることも案外難しい。先述の自学を成立させる三つの条件がそろっていない状態での自学推奨には限界がある。そして、そこにこそ、講師が手取り足取り指導する研修の存在価値がある。

私自身、自学に不適切な分野を持っている。それは身体面のことだ。子供の頃から、体を動かすことが死ぬほど嫌いだった自分は、先述の自学の前提条件がすべて当てはまらない。成功体験はゼロだし、苦手意識は強烈だし、将来自分自身の身体が研磨されていく自己イメージも皆無だ。その結果、自分は、パーソナルトレーナーの指導に頼り切っている。しかし面白いことに、たとえ受け身であっても、2年も続けると、ぼちぼち、”自分でもできること”を探し始めることがわかった。

苦手分野を克服するには、最初はだれか”師”なるものを見つけ、”教えていただく”ことに徹する。受け身的な取り組みの先に、徐々にではあるが、主体的な学習姿勢が生まれていく。”師”の存在も、学習者の成長に合わせ、”パートナー”や”伴走者”に変わっていく。

加えて、仕事に関連づけて、”もう少し仕事頑張りたいから、それに耐えうる身体を持ちたい”という気持ちも生まれる。50の坂を超え、あちこちガタが来ていることを実感する日々。それでも身体を鍛えれば、もう少しがんばれそうな気もしてきた。

こうした試行錯誤の中、ときに中年が後人に対して果たす役割を考えることもある。”今の気力・体力・身体能力・集中力・記憶力が、10年後も同じとは限らない”というシビアな現実を想起させ、今すべきことを逆算して考えさせるのも、そのひとつのような気がする。

自分の個人的体験を振り返っても、”主体性”だとか”自学”の醸成にはかくも長い時間がかかることがわかる。その一方、企業研修では、短期間で社員に自学の要諦を習得させなければならない。企業研修のハードルが、自分が思っていたよりもはるかに高いことを今更ながら実感中だ。