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チリツモ英文法46:名詞45 theの出動判断

2020/08/12

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非接触型英語研修。暗記不要のビジネス英語。

 

今回から定冠詞theについて見ていきましょう。

たとえば、テーブル上にあるボールを3人が見ているとしましょう。そのボールをどのように認識するのかは三者三様です。Aさんは「あれって俺が使っていたボールじゃん(That is the ball I used.)」と認識。Bさんは「あ、テーブルの上にボールがある(There is  a ball on the table.」と認識。Cさんは「ああ、ボール遊びしたいなぁ(I want to play ball.) 」と認識。

つまり、定冠詞theを使うかどうかは、話し手の主観が決め手です。「ボールがそこにある」という客観的事実は一つですが、三人の主観的な受け止め方は必ずしも同じとは限りません。Aさんにとっては「さっき使ったボール」だから既出のtheを使ったthe ball。Bさんは初めてそのボールを見たので、初出のaを使ったa ball。Cさんはこのボールを見て急に球技がしたくなった模様。目の前のボールとは関係なく、漠然と球技を描いているので、無冠詞のball。

ただし話し手も全く自由気ままにtheの選択をしているわけではなく、文化・歴史的な背景がある場合があります。たとえば、オフィスビル訪問予定のお客様に「エレベーターをお使いください」と言う場面を想像しましょう。そのビルにはエレベーターは複数基あり、お客様はどのエレベーターに乗ることになるのかはわかりません。つまり「このエレベーター」と限定できません。しかし一般的にはPlease take the elevator.と言います。これは建造物1棟に付きエレベーター1基が当たり前の時代だった昔の名残と言えます。

また状況的に、相手にとって初出の話題でもtheを使うことがあります。「昨日ジム言ったんだ」と言いたいとしましょう。会話相手にとって初めて耳にするジムであったとしても、話す側にとってはいつも通っているジムなので、この場合Yesterday, I went to the gym.と言っても問題ありません。あるいは、新たにジム探しをしている状況であれば、Yesterday I went to a gym.(いろいろジムもあるようだけど、昨日その一つに行ってみたよ)と言うかもしれません。

このように状況依存、主観的判断依存の側面がtheの使用を難しくしているのでしょう。一方文法的な判断に基づいた使用はルールに当てはめるだけなので楽です。「I have a god. I like the dog.(犬を飼っています。その犬が大好きです)」は、「一度話題に出たものを再度言及する際には既出のtheを付ける」というルール通りですね。

まとめ:theを使うかどうかの判断にはは、文法だけでなく、文化・歴史・話す人の主観なども関わる。