英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

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ブログ

表意文字と表音文字

2015/03/26

どれだけ急ごうとしても、日本語を読むほどのスピードで英文を読むことができない。そもそも、英文を見た瞬間に感じるあの”圧迫感”はどこからくるのだろうか?日本語は表意文字(漢字のように文字そのものに意味がある)と表音文字(文字そのものに意味はなく、単に音をあらわしている)の絶妙なバランスの上に成り立っている。速読のときは、無意識に表意文字である漢字を拾い、ひらがなは読み飛ばしている。しかし、英文の場合、すべてが表音文字であるため、こうしたスキルが使えない。英語を教える仕事をしている自分でも、英文だけの資料を読むのには、相変わらず気合いが必要だ(涙)。

韓国語や中国語をかじってみると、このあたりの原理はよく見えてくる。韓国語は、いわば”すべてがカタカナ”みたいな文字集合である。したがって、カタカナだけの文章を読むような読みにくさがある。同音異議語などは、文脈から自分で意味を選択しなければならない。”カキ”であれば、”下記”や”夏季”あるいは”柿”なのか、読者が推測しなければならない。その点、日本語は、同音異議語が表意文字で表記されるから、推測の労力は不要だ。次に中国語を読んでみる。すべて漢字という表意文字の集合であるため、言いたいことはわかりそうなものだ。しかし、意味が凝縮された濃い味の漢字が詰め込まれている文面を見ていると、これはこれで息苦しい。やはり、意味の濃厚な漢字、視覚的にもライトなカタカナやひらがなというコンビネーションに、私たちの目は慣れているのだとつくづく思う。

英語の場合、表音文字の集合であるため、一種、カタカナだけの日本語を読むようなしんどさがある。ふと考えてみる。もし、われわれの日本語が、カタカナだけ、ひらながだけ、あるいはローマ字だけで表現されているものだとしたら、英文を読むときの違和感はもう少し緩和されていたのかもしれない。そう考えると、ハングル一色の韓国語や、漢字一色の中国語を操っている人は、その時点で、表音文字一色の英文読解において、日本人より優位なのかもしれない、と想像してしまう。

英文の読みにくさを克服するために、今試していること。それは、文字を追いかけているときに、なるべく音声化しない練習だ。たとえば、evaluationを見たときに、”evaluation→エヴァリュェーション→評価”ではなく、”evaluation→評価”というイメージトレーニングだ。文章レベルでもイメージトレーニングをしてみる。”We were eating when you called us.”であれば、”We were eating when you called us.→ウィー ワー イーティング ホエン ユー コールド アス→ あなたが電話してきたとき私たちは食事中だった”ではなく、”We were eating when you called us.→ ごはん時に電話が鳴っている絵”というように、英文から音声を介さず、直接情景や絵に飛べることを目指す。

このように考えてみると、わかりにくい英文というのは、最後の”映像化”がうまくいっていないからだとわかる。”英単語→映像あるいはメッセージ化”、”英文→映像あるいはメッセージ化”の流れを作る練習をしていけば、もっと早く英文が読めるようになるかもしれない。