英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

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TOEIC模試でビジネス英語を磨こう③

2015/06/13

”I can play tennis.と ”I can’t play tennis.”の”can ”と”can’t”はどちらも同じように聞こえる。どうしたら聞き分けられるのか?という質問をいただいたことがあります。

カタカナにしてみると、”canキャン”と”can’tキャント”なので、はっきりと違うのがわかります。しかし、英語圏の人たちは、”can’tキャント”の”T(ト)”をほとんど発音しないため、”キャンッ”と聞こえ、結果、”canキャン”と”can’tキャンッ”は、音声として聞くと、それほど明確な違いは感じられないかもしれません。

こうした事例は、音声分析に特化するリスニング学習の限界を示しています。同様に、lightとrightにおけるlとrの音の違いも、この部分だけに特化してもなかなか聞き分けられるようにはなりません。

同じような問題を私は中国語学習で感じていたことがあります。中国語には四声があり、これらを中国語ネイティブが英語のRとLのように、しっかりと聞き分けられているのか信じられませんでした。このことを中国語の先生にぶつけてみたところ、以下のような返答がありました。

「中国語ネイティブも、四声を厳密に聞き分けているわけではありません。ただ、ほとんどの単語が、漢字2-3個で構成されているので、その組み合わせから、それとなく推測しているのです。さらには、文脈から似たような音声の単語も聞き分けています。たとえば、水餃(第三声+第三声)と睡覚(第四声+第四声)は発音が同じで、四声で聞き分けなければなりません。しかし、実際には、”お腹が空いたからスイジャオが食べたい”と言われれば、水餃、”昨日は疲れていたので、夜は早くスイジャオしました”と言われれば、”睡覚”と文脈から適切な単語を推測しているのです」

同様に、”I can play tennis.”と”I can’t play tennis.”においても、前後の文脈から、私たちはネイティブ並の音声判別力がなくても、なんとか適切に聞き分けているのだと言えます。鍛えるべきは、一語一語の音声判別力以上に、状況から適切な単語を推測できる”文脈推測力”でしょう。

今回は、文脈推測力の基礎といえる”文法推測力(文法力を駆使して、適切な単語を推測する力)”の鍛え方を紹介します。

◎ 用意するもの: 市販のTOEIC模試(パート2)

◎ やり方:

・STEP1: パート2の第一話者の発言を聞いて書き取る。

例)Where can I get reimbursed for trabel experienses ?(交通費はどこで払い戻してもらえますか?)を聞いて書き取ろうとするとき、文頭の一語が、”where”だったのか” were”だったのかがわからなかったりします。この単語を単独で聞いたとしても、音声的にはかなり似ているので、聞き分けは難しいかもしれません。そういうとき、もう一度聞いてみます。すると、文頭は未だにはっきりと聞き取れなくても、次の”can I” は割とはっきりと聞こえるはずです。文法的に、Were can I (BE動詞+助動詞+主語)という語順はありえませんから、文法的知識を使い、ここは”where”であると推測します。

・STEP2: 書き取った英文を見て、文法的におかしい個所を、自分なりの文法知識を使い修正してみる。

例)I does the manager want to see the report? という書き取り結果を見て、文頭の”I does”がおかしいことがわかります。残念ながら文頭の一語は何度聞いても”I”にしか聞こえません。ここは音声分析の限界と割り切り、”I”に音声が似ていて、かつ文法的に適切な単語は何か?”を考えます。 does 以降は疑問文であることがわかるので、ここは、”I”に聞こえてしまう文頭の一語は”Why”ではないかと推測します。

・STEP3:放送のスクリプトを照合します。

例)先述の例文であれば、なんども聞き直して”I”と”Why”の音声の判別ができることを目指す”ことより、”音声的には判別できなくても、文法や文脈の力を借りて適切な単語を推測する力”を鍛えることを目指しましょう。同様に、”Is this the right train to Nagoya?”という英文”the right train”を ”light train”と書き取ってしまった場合にも、rightとlightの音声判別練習以上に、文脈上、”これが名古屋行きの軽い列車ですか?”が不自然であることに気が付くような観察力を磨いたほうがよいでしょう。ちなみにこのrightはなかなかしっくりとした訳がないのですが、”名古屋に行くために適切な列車”という感じです。

TOEICを勉強すると、知識や知っている単語が増える分、立ち止まって考えたい気持ちも高まっていきます。そのため、制限時間内に情報処理することが以前よりも難しくなり、一時的にスコアが下がることがあります。ここを乗り越えるためには、先述のような英文を聞いたとき、「音声的には”I”と聞こえたけど、文脈的に”why”に違いない」とか、「音声的には”light”と聞こえたけど、文脈的には”right”だろう」一瞬で判断できることをめざし、既習英文を聞きながら、頭の中で英文をイメージする練習をするとよいでしょう。