英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

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ブログ

文字と音声とのかい離

2017/06/11

英語学習で、多くの学習者が突き当たるのが、文字と音声との乖離です。

たとえば、Not at all.は、”ノット アット オール”とは全く聞こえず、ナラローのように聞こえます。英語はそういうものの連続です。

しかし、英語以上に手ごわいものを見つけました。現在、中国語ドラマを観ているのですが、中国語の字幕と、音声が英語以上に一致しないのです。「どう考えても、そうは言っていないだろう!」というツッコミどころ満点です。また、役者さんたちが話す中国語が、全体的にすごく崩れ、ぼやけて、「おざなりに言ってるの?」と思いたくなるくらい早口なのです。先述のナラロー以上にすごい。日本語の”おはようございます”が”ざーす”と完全別物に聞こえるのと同じくらい、文字と実際の発音があまりにも違っていました。

このギャップを日本語で伝えてみます。たとえば、”わたし、”あたし”、”あたい”、”あっし”という日本語の一人称で考えてみます。4名の登場人物たちが、これら4つの一人称をそれぞれに超早口で言ったとしましょう。私たちネイティブ日本語話者であれば、どれだけ早口で、どれだけ言語不明瞭に発話しても、きっとこれらの似通った4語は聞き分けられるはずです。

しかし、想像するに、外国人の耳には、どれもふにゃふひゃ、むにゃむにゃ、にしか聞こえないかもしれません。”おそらく「わたし」と言ってるに違いないが、どうしてもそうは聞こえない”とか、”字幕には、あたい、とあるけれど、何度聞いてもそうは聞こえない。っていうか、音声にならないくらいあいまいな言い方をしている”とかツッコミが入りそうです。

わたし自身、四声だの発音をネイティブ講師からあれだけしつこく矯正されたのに、ネイティブたちは、その真逆で、相当あいまいな感じに話しているように聞こえます。あのむにゃむにゃした中国語の中に、私が昔習ったような明快な四声や発音はどうしても聞こえてきません。

と書きながら、超早口で、”おはようございます”とつぶやいてみました。うーん、確かに、非ネイティブさんが聴いたら、何百回聞いても、”ざす”とか”うざーす”、あるいは”???(音声化不能)”ぐらいにしか聞こえないでしょうね。

文字と音声のギャップは、非ネイティブにとっては1つの難関かもしれません。ここをなんとか乗り越えるには、やはり、”そう聞こえないけれど、文脈からそうだと推測する(折り合いをつける)力”を身に着けることなのでしょうね。これは、日本語に置き換えるとこんな感じでしょうか?

”どうしても、「うざーす」とか、文字化不能なつぶやき音声にしか聞こえないけれど、朝のこの場面で発せられている言葉である以上、ここは「おはようございます」と解釈することで手を打っておこう”

こうやって納得できない自分自身にうまく折り合いを付けていくのも、外国語学習の妙味なのかもしれません。