英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

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現実を使う ~大学受験英語に思うこと

2017/11/30

大学受験生に英語を教えている。

あらためて実感したこと。

それは、大学受験用の英語には独自の目的があること。

大学受験英語は、「英語がペラペラに話せる」ことをゴールとしていない。つまり、大学受験英語をどれだけがんばっても、英会話力は身につかない。受験英語が目指すのはそこではない。目指すのは、「知的体力」だ。たとえば、医療訴訟があれば、弁護士は医者でもないのに、大量の医学文献やら医療情報を読まなければならない。専門外の情報を短期間で大量に咀嚼する力が必要だ。受験英語は、まさにその類の力を狙っている。

だから、受験英語ばかりやってると、アタマが疲れる。それに、ちっとも話せるようにはならない。しかし、医療訴訟を扱う弁護士に求められるような「知的体力」はかなり身に付く。

受験英語の変革、すなわち実社会で求められるような英語4技能を試すようなテスト様式に変えていくことも悪くはない。可能な範囲でぜひやってほしいと思う。しかし、受験英語が提示する「知的体力を磨くツールとしての英語」も私は存在意義があると思う。ビジネスで外国人に勝つには、ペラペラ英語だけがすべてではない。むしろ会話はそこそこでも、深い洞察にもとずいた発言やプレゼン、大量の情報分析などが勝因になったりもする。その前提が「知的体力」としての英語力だ。

医学部や薬学部の英語が文系のそれ以上に難しいのは、彼らには英会話力以上に、「知的体力」が求められているからなのだと思う。もちろん、「知的体力」は国語でも鍛えられるが、英語でやっておけば、世界の8割を占める英語情報を本業に活かせるメリットもある。

ということで、そうそう変わらない大学受験という現実を私はまずは100%使ってみようと思う。それよりなにより、今の受験生にとっては、まずは希望校に合格することが一番の課題である。教える側が受験英語に批判的だと、彼らの集中に水を差すことになる。彼らが直面する現実に自分も集中しよう。