他人事・自分事
2018/11/17
自己観察習慣の収穫がここにもありました。
先日、久しぶりに経済雑誌を読みました。
掲載されている記事の自分への入り方が以前と変わっていました。
一言で言うと、どの記事も「自分事」なのです。
私自身、大企業のトップ経験も、大がかりなM&Aの当事者になった経験もありません。金融業、不動産業、小売業など、多種多様な業界での体験もありません。
でも、どの記事も、自分のお腹近くまで降りてくるのを感じます。どの記事も経営や英語教育サービスのヒントとして感じます。
もともと覚えることが苦手なので、その記事に登場する人物名・会社名・複雑な事実関係はまったく記憶に残りません。この覚え下手が幸いし、結果的に、普遍的な教訓を嗅ぎ取ることだけに集中できます。複雑で大量の事実から抜き出した教訓は、非常に抽象度が高い。抽象度が高い分、いろんなことに応用が利く。私はそこだけを栄養にしているような気がします。だからどんな記事も自分につながっていく。いわば「自分事」になっていく。
知識の詰め込みがしんどいのは、「他人事」をひたすら自分に入れる苦しさなのかもしれません。それらがもしも「自分事」、つまり自分の人生に直接的に役立つものだとしたら、苦痛ではなくなります。
日々丁寧に生きるというのは、他人事から解放され、自分事で生きていくことなのかもしれません。