英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

英語嫌いの 胸を躍らせる有限会社ラーナーズジム

ブログ

英語の法(mood)について

2015/01/09

※法と仮定法についてはこちら

人間が発するメッセージには言葉と気分(ムード)があり、ときとしてその二つが一致しないことがある。たとえば、誰かが”佐藤さんは優秀なマネジャーです”と言ったとしよう。にこやかな顔で言えば、言葉とムードが合致していると考えられる。不愉快そうな顔で言えば、この人はもしかすると、事実と逆のことを皮肉たっぷりに伝えているかもしれない。こちらは、言葉とムードとの間にギャップがある。英文にもこれと同じようにムードというものがある。このムードは、英文法の世界では、”法”と訳されているが、英語の気分、英語のムードととらえておけばよい。このムードは三種類ある。ひとつめは事実を淡々と伝える直説法、ふたつめは事実と違うことを伝えながら願望や仮想の話を伝える仮定法、みっつめは相手への願望を直接的に伝える命令法だ。私たちが英語学習でもっとも遭遇するのは直説法だ。これは文字通りの理解をすればよい。いちいち、”そうは言っているものの、本心は違うのではないだろうか?”などと疑う必要はない。これに対して、仮定法は、文面通りの解釈から一歩進む必要がある。仮定法の文には、反対の事実、丁寧な気持ち、願望のどれかが託されていると考えておこう。”If I were rich, I would buy the car.自分が金持ちなら、その車を買うのに”という英文であれば、”金持ちじゃないからその車が買えない”という反対の事実と、”お金があればその車買いたいなぁ”という願望が読み取れる。”I would appreciate it if you did it. もしそれをやっていただけると、ありがたいのですが”であれば、丁寧な気持ちと願望が託されている。仮定法の特徴は、現在やこれからのことを表しているのに、動詞や助動詞が過去形になっていることだ。最後に命令系。これは動詞を文の頭に持ってくることで、相手への命令を示す。最後に、直説法・仮定法・命令法を並べて違いを観察してみよう。

●直説法: You study English everyday.”あなたは毎日英語を勉強している”という事実を淡々と伝えている。

●仮定法:If you studied English everyday, you could pass the exam,”毎日英語を勉強すれば試験に合格できるのに”という願望を伝えている。つまり、実際はこの逆で、相手は英語の勉強を毎日していないので、試験には合格できない見込みが高い。

●命令法:Study English everyday.”毎日勉強しなさい”とストレートに命令している。

ちなみに他のヨーロッパ言語では、条件法だの接続法だの、ムードの種類は英語よりも多い。多くの外国人たちに使われることで複雑な文法が平易化されている英語の特徴は、ムードの数にも反映されている。

TOEICの文法問題では、仮定法が若干登場するものの、圧倒的に直説法をベースとしたものが出題される。ゴール設定をTOEICスコアアップや、最低限伝わる英語の習得とするなら、当面は直説法にフォーカスしよう。一方、日々仕事で英語を使っているのであれば、コミュニケーションの円滑剤でもある仮定法を少し学んでみるのも面白そうだ。